エスエル医療グループ 栄内科
院長山田 琢之

院長 山田琢之

病院・クリニック・医院

「長命より、長寿」を合言葉にストレスのない生き方を

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はじめに

「栄内科」院長である山田琢之先生の専門は予防医学です。内科一般の他に、生活習慣病の健康診断、さらには産業医として、自治体や各種企業、ホテルなどに勤めるスタッフの体調管理や職場の環境改善の働きかけを行なっています。
診療所は、 名古屋市営地下鉄東山線・名城線栄駅から徒歩5分。名古屋栄地区の総合クリニックビル「エスエル医療グループ」の4階にあり、ショッピングやオフィスワークの合間に気軽に立ち寄ることができます。
今回は、やわらかな語り口調と丁寧な説明に定評がある山田先生に、予防医学の道を目指したきっかけから、医師として大切にしていること、先生自身の夢までと、幅広くお話を伺いました。

インタビュー

「困っている人を無くしたい」 父から学んだ、ひとつの信念

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田琢之

医師を目指した理由を教えて下さい。

私の父は、87歳まで医師を続けていました。いつも、夜遅くまで患者様の診療にあたっていたことをはっきりと記憶しています。そんな父の背中を見ながら、山本周五郎原作の『赤ひげ診療譚』に登場する医師と重ね合わせていました。

主人公の「赤ひげ」は、困っている患者がいれば、どこへでも出かけていき、医師の使命として治療を進んで行ないます。父の熱心な診療態度を誇りに思い、私も父のように真摯に患者様と向き合う存在になりたいと思うようになりました。

バイタリティを持って生き、 周囲を明るくする存在になりたかった

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田琢之

学生時代のお話を聞かせて下さい。

遊びも勉強も、何でも好奇心を持って挑戦する青年でした。高校時代は仲間とともに名古屋から奈良までヒッチハイク。医学部入学後は早くから予防医学・公衆衛生の分野に興味を持ち、積極的に講義に参加して文献もたくさん読んでいました。

その一方で、マリンクラブを設立。ヨットやダイビングなどのチームを盛り上げ、仲間と楽しんだことは、とてもいい思い出です。現在、産業医としてあちこち飛び回ることにストレスを感じていないのは、学生時代に培われたバイタリティのおかげかもしれません。

「防げる」病に、人はなぜ侵されるのか 医学部での学びで、 予防医学の必要性を実感した

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田琢之

予防医学を専門にしていきたいと思ったのはなぜですか。

医学部生時代に、喫煙者に多い「バージャー病」を知ったことがきっかけです。とても恐ろしい疾患で、手足の動脈が閉塞し、最終的には切断しなければなりません。「早くから患者さんの性格や生活習慣に合わせて治療できれば、タバコの吸いすぎを防げるのに」と、歯がゆい気持ちになりました。他にも、予防によって疾患を防げるケースはたくさんあります。

交通事故死もそのひとつ。私は救命救急センターにも勤務していたことがあります。シートベルトをしていれば死なずに済んだという人を何人も見てきた中で、予防医学を専門にして、様々な危険因子から人を救いたいと、強く思うようになりました。

実際の仕事現場に出て、 危険因子を確かめる

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田琢之

産業医として、どのような経験をされてきましたか。

30歳の頃、名古屋市役所の産業医になりました。あるとき、ゴミ収集車の作業員たちが腰を痛めるという被害の声が多く寄せられました。私自身も収集車に乗り込み、スタッフと同じ作業をしてみました。すると、ポリ袋の色によって作業員の行動が変わることに気づいたのです。

黒いポリ袋は慎重に持つのに対し、白いポリ袋の場合は重い物が入っていても、軽いと思いこみ、安易に持ち上げて腰を痛めてしまう。色彩の与えるイメージが、作業員の行動に影響していることが分かったのです。その後、どんなゴミを拾うときにも負担がかかりにくい姿勢を心がけることや、ゴミを置く場所を高くするなどして、拾う動作の負担を軽減することを提案し、状況を少しずつ改善していくことができました。

自分のところに来る人は、 みんな幸せになってほしい

エスエル医療グループ栄内科 診察室

治療や指導をする際に心がけていることは何ですか。

現在、内科の診療や企業・自治体の嘱託産業医、大学での講義など、様々な活動をしていますが、私のところに来てくれる人に対して「愛」を持って接することを大切にしています。嘱託産業医で言えば、その企業の製品を実際に使ってみるのはもちろん、働いている人と同じ目線でいることを心がけています。

また、企業は組織で成り立っていることを、よく理解して治療に当たることも大切です。現場を改善しようと、勝手に社長にかけあって話を付けるようなことは一切しません。医師というより、組織の一員として行動します。また、労働衛生に取り組む以上、自分自身の医院の労働環境を良くすることにも努めています。

「長命より、長寿」を合言葉に ストレスのない生き方を

エスエル医療グループ栄内科 診察室

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

人生には、進学や就職、転職、結婚といった様々なイベントがあります。新しい家庭環境や労働環境では、気持ちを新たにして取り組める反面、精神的なストレスを感じることもあります。

楽しく生きていくコツは、全力でことに当たるのではなく、70%くらいの力でゆっくりとなじんでいくこと。そして、その環境のいいところをひとつ見つけておくことです。これらを意識することで、ストレス予防は、誰にでもできます。

「長寿」という言葉が示すように、人生の新しい出会いに楽しさや喜びを感じながら、長く生きることを目指しましょう。

社名・役職などはインタビュー当時のものです。

インタビュー:2014年6月

経歴

昭和30年

愛知県生まれ

昭和54年

愛知医科大学卒業

名古屋大学医学部予防医学教室入局

昭和60年

名古屋市職員健康管理センター所長 名古屋市産業医

平成5年

医学博士(名古屋大学)

平成6年

愛知医科大学客員教授

平成8年

名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)

平成12年

エスエル医療グループ「栄内科」院長

なごや労働衛生コンサルタント事務所長

平成13年

愛知医科大学客員教授

平成20年

日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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