テレビ愛知株式会社
代表取締役社長高橋 美夫

代表取締役社長 高橋美夫

マスコミ/テレビ局

「小粒でもピリリと辛いテレビ局」を目指す

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はじめに

テレビ東京系列局であり、名古屋市中区大須に本社を置くテレビ愛知。社長を務めるのは、東京大学文学部を卒業後、日本経済新聞社の社会部記者として長年キャリアを積んだ高橋美夫さん。メディアを取り巻く環境が大きな変化を迎えるなか、「他局と違うことをする」と力強く語ります。地方のテレビ局が担う役割とは一体何なのでしょうか。
仕事への意気込みはもちろん、記者時代に様々な土地で勤務した経験を持つ高橋社長が考える大須の魅力、さらにはプライベートまでたっぷりとお話を伺いました。
仕事への意気込みはもちろん、記者時代に様々な土地で勤務した経験を持つ高橋社長が考える大須の魅力、さらにはプライベートまで、たっぷりとお話を聞きました

インタビュー

テレビドラマの影響で 新聞記者に

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

新聞記者を志したきっかけを教えて下さい。

私は、日本でテレビ放送が始まった昭和28年の生まれで、昔からメディアには親しみがありました。子供の頃、NHKで放送されていた『事件記者』という連続ドラマを観て、漠然と記者という仕事に憧れを持っていましたが、はっきり決断したのは就職活動のとき。文学部だったこともあり、活字を使った社会性のある仕事を志望しました。

出版社やテレビ局への就職も考えましたが、最終的には自分で記事を書く新聞記者を選んだのです。日本経済新聞社に入社してからは主に社会部畑を歩みましたが、松山、名古屋、金沢、大阪、札幌と、地方勤務も多く経験しました。
新聞社として、中立公正な立場で報道をすることが一番大事だと徹底的に叩き込まれたことが、テレビ業界に身をおく現在でも非常に役立っています。また、地方勤務時代に会った企業経営者の方々をはじめ、色んな立場の人に直接話を聞くことができたことで、少しは複眼的なものの見方ができるようになったのでは、と思います。

ロッキード事件、リクルート事件―― 戦後の二大事件を取材

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

思い出深いエピソードはありますか。

私が入社した昭和51年、「戦後最大の疑獄事件」とされる、ロッキード事件が起こりました。こうした事件では「張り番」と言って、逮捕される可能性がある政治家の家の前に、早朝から夜中まで検察が来ないか見張りをする仕事があります。

これを入社してすぐ、2~3ヵ月間行なったのです。夏だったのでとても暑かった記憶がありますが、末端ながら大きな事件の取材に携わり、記者人生の良いスタートを切ることができました。

また、昭和63年にはロッキード事件に匹敵すると言われるリクルート事件が起こり、このときは、司法記者クラブのキャップとしてかかわることができました。事件記者時代は、正直言って他社に抜かれっぱなしで、悔しい思いをしたことも多いですが、この二大事件を取材できたことが、私の記者人生の中で誇りと言える出来事です。

経営者の立場で、 全体をどうまとめるかを 考えることが大切

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

テレビ愛知に来てからはどのような姿勢で仕事に取り組みましたか。

副社長時代は、編成、ネットワーク担当をしていました。私が副社長に就任した平成25年はテレビ愛知の開局30周年で、その年の8月から地方局としては珍しい、土曜夜のゴールデンタイムに自社制作のレギュラー番組を投入しました。番組の立ち上げに向けて全社一丸となり、大変熱気を感じましたね。

翌年、社長に就任してからは、会社にとって何が一番大切なのか、少し離れた視点で考えるようになりました。例えば、視聴率を上げる番組編成とCM収入の確保はどちらも大切ですが、両者が必ずしもイコールになるとは限りません。

そういうときにはひとつの見方ではなく、多様な視点を持つことを常に意識する必要があります。現場は自分の仕事に一生懸命で良いと思いますが、部長以上になったら全体のことを考えるようにと、社員にも口をすっぱくして言っています。

城めぐりにゴルフ、料理を 楽しみリフレッシュ

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのように過ごしていますか。

新聞社の松山支局時代、松山城のすぐ下に住んでいたことがきっかけで城が好きになりました。歴史に興味があるので、時間があるときは城や遺跡、美術館めぐりを楽しんでいます。愛知からだと、足を延ばせば京都や長野にもすぐ行けるので便利ですね。

運動はほとんどしていないのですが、7年程前からゴルフを始めました。親しい仲間だけで行なう、スコアを全く気にしないゴルフなので良い気分転換になっていますよ。あとは、ワインが好きなので、レシピを見ながらワインに合うつまみを作っています。

“ごった煮”大須からパワーをもらい、 地域を元気に

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

この街の印象を教えて下さい。

愛知県は、トヨタ自動車をはじめとした大規模な製造業の会社が集まる物づくりの中心地です。経済的に恵まれている半面、少し足を延ばせば海・山・川に囲まれ、都会と田舎が共存している地域であると言えます。なかでも大須は江戸時代から大須観音の門前町として栄えた歴史があり、現在では古い物と新しい物、ニッチなものと最先端なものが「ごった煮」となったエネルギッシュな街です。

地方局には地域に密着し、文化や経済発展の力になるという役割も求められています。愛知の未来のために、この街からエネルギーをもらい、地域に根ざした独自の地方局として頑張っていきたいなと思います。

「小粒でも ピリリと辛いテレビ局」を目指す

テレビ愛知株式会社 社長 高橋美夫

映像の力は非常に大きく、情報が頭と心に一瞬にして飛び込んできます。メディアは多様化していますが、視聴者へ情報を届ける「リーチ力」は全国にネットワークを持つ地上波テレビ放送が今後も最大であり続けることは間違いないと確信しています。当社はテレビ東京のネットワークの一翼を担い、正しくて役に立つ情報を届けていきます。

しかし、競争は大変激化すると予想されますので、生き残るためにはコンテンツ力を強化・維持し続けなくてはいけません。キー局であるテレビ東京にも言えることですが、テレビ愛知の一番の強みは「経済」に強いというイメージのあることです。今後もこの強みを生かすとともに、自社制作番組では「大人の知的好奇心を刺激する番組」に力を入れていきたいと考えています。

テレビ愛知は、来年開局35周年を迎えます。これは名古屋地区の民間放送5局のなかでは最も後発です。また、テレビ愛知は他の4局と比べて、放送エリアの狭い局です。歴史も浅いし、規模も小さい。これは弱みに捉えられがちですが、私は決してそうではないと思います。規模が小さいということはそれだけ小回りもきくし、変化にも対応しやすい。新しいことにもどんどん挑戦し、全社一丸となって変化の時代を乗り切っていきたいですね。

インタビュー:2017年8月

経歴

昭和28年

福島県生まれ

昭和51年

東京大学文学部卒業

株式会社日本経済新聞社入社

平成15年

同社 大阪本社社会部長

平成16年

同社 東京本社編集局次長兼社会部長

平成18年

同社 広報担当補佐

平成19年

同社 法務担当補佐

平成20年

同社 札幌支社長

平成22年

同社 常務執行役員法務担当

平成23年

同社 専務執行役員名古屋支社代表

平成25年

同社 顧問

平成25年6月

テレビ愛知株式会社

取締役副社長 副社長執行役員

編成、ネットワーク担当

平成25年7月

同社 取締役副社長 副社長執行役員

編成・業務、ネットワーク担当

平成26年

同社 代表取締役社長

テレビ愛知株式会社

テレビ愛知株式会社

テレビ愛知は日本経済新聞社が中心になり、中日新聞社、東海銀行、中部電力、トヨタ自動車などの経済界の協力を得て、1983年に愛知県で5番目の民放テレビ局として開局しました。

テレビ愛知株式会社 本社
〒460-8325
愛知県名古屋市中区大須二丁目4番8号

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