ピップ株式会社
代表取締役社長松浦 由治

ピップ株式会社 松浦 由治

卸売業

お客様が困っていることを察知して、
解決できる企業でありたい

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はじめに

今回のリーダーは、ピップ株式会社、代表取締役社長の松浦由治さん。
医薬品の卸販売から自社開発商品の製造までを行なう、ピップ株式会社。テレビCMでもおなじみの『ピップエレキバン』のほかに、ジョギングなどのスポーツをする際に使うサポーターや女性向けの美脚作りのレギンスなど、消費者のニーズに合わせた様々な商品を手掛けています。
そんなピップ株式会社の代表取締役社長である松浦由治さんにお話を伺いました。代々継がれてきた会社を受け継ぐにあたり武者修行のため他社へ就職したこと、アメリカへの留学経験など、松浦社長の人となりを垣間見ることができる興味深いお話を紹介します。

インタビュー

地元の小学校の同窓会運営や、 アイスホッケーに力を入れた大学時代

ピップ株式会社 松浦 由治

社長はどのような学生時代を過ごされましたか?

私が卒業した小学校は同窓会活動が活発で、卒業した中学生から大学生までの学生が一緒になって、いろいろなイベントや行事を行なっていました。例えば、年に1回、同窓会を開いたり同窓会名簿を管理したり、夏休みはラジオ体操のお兄さんをやったり、子ども達に水泳指導を行なったり。私は大学が夜間部で昼間時間があったこともあり、大学生1年のときに同窓会の運営メンバーの一人になったときは、小学校に年間300日以上通うほど入り浸っていました。

大学2年ではアイスホッケーを始めましたね。アイスホッケーは、札幌五輪をきっかけに興味はあったものの、自分でやるスポーツではないと思っていました。ところが、たまたま大学のアイスホッケー同好会が出している『初心者歓迎』という看板を見てしまいまして…。初心者でもできるんだと思い、入部したんです。つらいこともありましたけれど、終わってみれば楽しかったと思える3年間でした。

大学は父親から良い成績を取るよう言われていたので、1年、2年のときはいろいろな活動をやりながらも大学には真面目に通って成績は非常に良かったです。4年生になるとほとんど授業もなかったので、毎日のように氷の上でアイスホッケーを楽しんでいました。

立場や年齢も違う人たちをまとめた経験は、 今に活きている

ピップ株式会社 松浦 由治

小学校の同窓会運営というのは、規模はどのくらいの組織だったのですか?

常任理事というメインのメンバーが4人いて、私はそのうちの一人でした。会員数は当時で1万人くらい。何かイベントをやるときは、中学生から大学生まで4~50人手伝ってもらいました。

先輩によく言われたことは、「この組織はみんなボランティア。無償のボランティアの人たちを、どうまとめるかが大変」ということです。その言葉通りで、どうやったら高校生や中学生も参加してくれるのか、悩むことが多かったですね。飴と鞭じゃないですけれど、彼らにとってメリットとなることを用意しながら、「代わりにこれをやってね」と仕事をしてもらうなどして工夫しました。

「同窓会運営の仕事がきちんとできれば、会社に入ってからも活かせるよ」と言われたこともあります。いろんな年齢の人達をまとめる必要もあったし、今でもあのときの経験は活きているんでしょうね。

大学を卒業後「商売をするなら関西」と考え、 関西の企業へ就職

ピップ株式会社 松浦 由治

大学卒業後、医薬品の卸販売を手掛ける株式会社三星堂(当時)に入社された経緯教えて頂けますか?

私は一人っ子で、大学3年生のときには自分が会社を継いでいかなければいけないと覚悟を決めていました。しかし、いざ就職を考える時期になったとき、まずは他の会社で修行をするという話になったんです。北海道、仙台、東京、大阪に修行先候補となる企業があったのですが、「やっぱり商売は関西だろう」と考え、関西の「株式会社三星堂」を選びました。三星堂は医薬品の卸を手掛ける会社。弊社と業種は違いましたが、当時の三星堂は卸の会社の後継者を何年か預かって勉強させて下さっている会社だったんです。それで入社を決めました。

東京生まれの方が関西の企業へ行くと、関西弁などカルチャーショックがあったのではないですか?

父は東京生まれですが、祖父が和歌山出身なので私には関西の血が流れています。父も戦争中に京都へ疎開して大学も京都の大学。家の中での会話は関西弁のイントネーションがあったので、何の違和感もありませんでした。そして、やはり商売は関西という思いが強かったため、関西に行く不安よりも、そこで仕事をしたい気持ちの方が大きかったです。

当時の三星堂は関西地区だけで展開していたので、ほとんど関西の学生が採用されていました。ですから社内では関西弁が公用語です。まず言われたことは、「東京弁なんか使って営業に出たら絶対に商売にならないから、関西弁を覚えろ」ということでした。それで見よう見まねで、何となく関西弁のようなものをしゃべっていましたね。関西の仲間はおかしいと言うのですが、東京へ帰ってくると「関西弁うまくなったね」と言われました。

三星堂を退社後は、いきなりアメリカへ

ピップ株式会社 松浦 由治

三星堂にはどのぐらい勤務されましたか?

4年3ヵ月お世話になりました。その後、東京のピップフジモト(現在の会社の前身)に入社したら、いきなり父に「来年からアメリカへ行け」と言われたんです。当時プロクター・アンド・ギャンブル社(以下、P&G)が日本に進出し、卸の会社と戦略的同盟という取り組みを始めて市場を拡大していました。その卸の後継者をアメリカで勉強をさせるというプログラムをP&Gが行なっていて、父が何の相談もなく申し込んでしまったんです。英語嫌いで苦手だったので、渡米してから1年間は英語の学校へ通いました。2年目はP&Gのセールスアシスタントとして店をまわり、3年目は大学で勉強。トータルで3年4ヵ月ほどアメリカでの生活を経験しました。

その中でわかったことは、アメリカ人はビジネスに対してドライなのかと思っていましたが、実際はそうではなかったということ。セールスマンに対して、新しい得意先にどうやって商売をしていくのかと質問したことがあったんです。すると彼は、まずは会社ではなく自分自身を売り込むと言いました。自分がどういう人間なのかを売り込んで信用してもらうことから始めるのだと。これは日本人とあまり変わらないなと感じましたね。

ニーズにあった売場作りで、手に取る機会を増やしてもらう

ピップ株式会社 松浦 由治

御社がこれから力を入れていきたいと考えているのはどんなことですか?

弊社の主要な取引先はドラッグストアなのですが、中でも医療衛生用品やベビー用品に関して、「この分野だったらピップだよね」と言って頂けるような営業活動や提案活動に力を入れています。

それとは別に、売上を伸ばすには何か新しいことを取り入れていかなくてはいけません。今我々が考えている案のひとつは、ドラッグストアで扱えるスポーツ用品、あるいはスポーツをケア、サポートするような商品を集めた売場作りをすることです。

例えば生活の中に、ウォーキングや軽いジョギングのようなライトなスポーツを取り入れる人が増えています。そういうときにけがをしないで済むような商品や、自分の記録を上げることができるようにサポートするようなものを、ドラッグストアでコーナーを作って展開したいですね。

「そういったものをどこで買うか」というアンケートでドラッグストアと回答する人が多く、皆さんドラッグストアに行けば目的のものが見つかると感じていらっしゃいます。しかし、ドラッグストア側は製品を置いていても、「けが予防するものはここ、スポーツ用品関連はここ」と陳列場所が点在していることが多いです。お客様が迷わぬよう、また「こんな製品もあったのか、試してみよう」と手に取ってくれるよう、ニーズを取り入れた売場作りができたら、売上は上がるのではないかと感じています。

お客様が困っていることを察知して、解決できる企業でありたい

ピップ株式会社 松浦 由治

御社はウェルネス、心身の健康が重要だと考えていらっしゃいますが、これから会社はどういうところを目指していこうと思っていますか?

ここ数年言っているのが、「お客様(消費者)が何に困っていらっしゃるのかということを察知し、どうしたら解決できるのかということを考えて提案することが重要」ということ。困っていることを解決できる何かを提供すること、あるいは作り出すことは、皆さんがもっと快適に楽しく人生を送ることに繋がるはずです。

弊社は「卸」と「メーカー」の事業があるため、卸の立場として付き合いのあるメーカーさんや、メーカーの立場として付き合いのある卸さんがいます。それぞれの立場で、お付き合いのあるいろいろな企業とコラボレーションでき、一緒になって新たな価値を創造できるのではと思います。

お客様に喜んで頂ける、そして健康な生活を送っていける商品を、我々が中心となって提供していきたいですね。

社名・役職などはインタビュー当時のものです。

インタビュー:2019年9月

経歴

昭和63年7月

ピップトウキョウ株式会社入社

平成元年1月

取締役就任

平成10年1月

常務取締役就任

平成12年11月

専務取締役就任

平成13年1月

代表取締役専務就任

平成17年1月

代表取締役社長就任

平成20年5月

ピップ株式会社代表取締役副社長就任

平成30年1月

ピップ株式会社代表取締役社長就任

ピップ株式会社

ピップ株式会社

1908年大阪市に藤本眞次商店を創業。その後いくつかの社名変更を経て2008年ピップ株式会社を設立。卸売業だけでなく自社商品の開発も手掛け、健康関連商品などのラインアップを広げメーカーとしても成長を続けている。

ピップ株式会社
〒540-0011
大阪府大阪市中央区農人橋2-1-36

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